虫歯を放置することで身体に及ぼす影響

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虫歯を放置してはいけない理由

歯が身体の健康に与える影響

生きていくためには、人でも他の動物でも、食物などから必要な栄養を摂取する必要があります。
その方法が、食事を口から摂取することです。

食べ物をよく噛むことは、唾液に含まれる消化酵素やアミラーゼなどの分泌を活発にし、胃腸が消化吸収することを助けてくれます。
虫歯などで咀嚼が十分にできないことは、消化不良の原因になってしまうかもしれません。
消化不良によって引き起こされる膨満感や胃もたれ、胃痛などが慢性的になると、胃潰瘍に進行することがあるでしょう。

そうなると、食事を楽しむことが出来ないだけでなく、消化器系の癌に進行してしまうことがあります。
歯の健康を損なう事は、身体の病気を招き入れることにもなるのです。

虫歯自体が身体の健康を害することも

虫歯は、ミュータンス菌等に代表される細菌が引き起こす歯の病気です。
原因菌が食物に含まれる糖を餌に、作り出す酸によって歯が溶かされていきます。
虫歯の一般的な被害は、歯の表面を覆うエナメル質やその下の象牙質が溶かされ、穴が開いてしまうことです。

この時点で冷たいものや厚いものがしみるため、虫歯の存在に気が付くのですが、放置してしまうと、神経(歯髄)まで達し、炎症を起こします。
悪化すると神経が壊死してしまい、痛みも感じなくなってしまいます。
そこまで進行してしまうと、歯茎より上の歯冠部がほぼ無くなるほど溶かされてしまい、神経部分が露出する状態となっています。
神経から原因菌が入りこみ、血流にのって身体の各機関まで運ばれてしまい、歯原性菌血症を発症することがあります。